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犬の嗅覚は人間の約1,000倍。
そして、クマの嗅覚は犬のさらに5~10倍です。
クマは、およそ5km離れていても、
リンゴの木の香りが判別できるそうです。

覚えておいてください。
通常のクマが食べるのは、
山菜や生の魚、アリなどの淡泊な味のものです。
木の実もほぼそのものの味しかしないものです。

クマは食べ物への執着心が非常に強い動物です。
人間の味を覚えることは、
熊を人に近づかせる行動へと変化させます。

こうして、クマと人との距離は次第に縮まり
危険な状況を生んでいます。

 

人間は決して逃げ切れません。
クマの走行速度は時速50kmにもなり、
100mを約7.2秒で走ります。
ウサイン・ボルトでもかなわない。

北海道の自然と生命の営みを
守るために

私たちが自然の中で安全に、そして楽しく過ごすためには、まず「自然」というもの、そしてそこで暮らす動物や植物への敬意が不可欠だと考えます。

日本では太古の時代より、自然界には神々が宿り(八百万の神)、私たちに恩恵を与えてくれると信じられてきました。


そして、この北海道の先住民族であるアイヌの人々もまた、それと同じ考え方のもと、この厳しい自然と共に生きてこられたのです。

私の今の活動(このステッカーによる啓発)は、既に秋田・岩手・札幌などの街へと出没してしまったクマに対して、直接的な意味を持たないかもしれません。

しかしながら、観光地である知床では、個体数制限(駆除)を行った後も、同様に人との不幸な接触事故が起こる可能性は極めて高いと考えています。

なぜなら、観光客の皆さまの中には、エサやりやゴミの放置がなぜいけないのか、

そして、人間の食べ物を与えられたクマが行動を変容させ、「人喰いグマ」と呼ばれるような危険な状態へと至ってしまう連鎖に気がついていない方が多くいるからです。

私の考えに共感してくれた地元の高校生が、この素晴らしい漫画を描き上げてくれました。


クマの表情の描写にとても苦労され、「車を描くのが難しかったです」と話してくれました。

[心から感謝しています。素晴らしい作品をありがとう!]

【観光で北海道を訪れてくださった皆さん】

北海道は、冬にはマイナス20℃、1mを超える積雪があるなど、人間はもちろん、クマをはじめとする動物や植物にとっても、生命を維持していくのが非常に厳しい場所です。


しかし、その厳しい環境があるからこそ、生命の営み自体がより尊く、素晴らしいものだと感じるのです。

どうか、北海道を「美しい土地」として感じてくださった皆さまへ、この自然の営みを守るために、以下の3点を強くお願いいたします。

① 野生動物にエサを与えないでください。
② 野生動物には、決してこちらから近づかないでください。
③ ゴミを投げ捨てたり、放置したりしないでください。

この重要な三点を、一人でも多くの皆様に理解し、実行していただきたいと心より願っております。

はるこまベーカリー店主
栗原民也
(帯広在住・本啓発活動発起人より)



クマが森の恵みだけで満足し、平和に暮らせるように。
人里に「誘惑」となる食べ物を残さないことが、
彼らの、そして私たちの未来を守る唯一の道です。
森と人里との境界線を保つことが、
彼らと私たちの双方の安全を守ります。

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